<2021年5月のひとりごと>
高橋尚子は標高の高い所へ高い所へと練習拠点を移し、野口みづきは誰よりも長く
長く超長距離を黙々と走ることで共に世界の頂点に立った。
このふたりの他にも2度の五輪で表彰台に立った有森裕子も奇人に属することから
何か人と違う特殊な練習をやって成功したに違
いない。
この3人の共通点は、女性で、学生時代平凡な選手であったということである。
もし、この3選手がマラソンでなく、トラック種目をやっていたら平凡な選手で
終わっていたであろうと思われる。
マラソンは素質だけでなく、努力しだいで奇跡をおこせる競技なのである。
私たちのチームにも奇跡を呼び起こせる特殊練習が存在する。
それを私はヒルトレーニングと名付けている。春のトラックシーズンに実施している
大泉の緩やかな起伏での距離走、鉢が峯の急坂を利用したインターバル練習。
夏の六甲山で行う激しい起伏を利用した30k走が それだ。
マラソンで成功しようとするならマラソンシーズンに入ってから準備を始めている
ようでは話にならない。
4月から8月のシーズン前半からしたたかに準備を進める必要がある。
まさに今がその時である。
以上
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